[水戸正晴の競馬予想ブログ]サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「ニューダイナスティは要注意」 ツイート 2013/08/29 夏競馬も今週で終了。新潟で行われる「新潟記念」は、過去5年で1、2番人気が1頭しか馬券に絡んでいない大荒れ模様。ハンデ戦だけに難解だ。一方、「小倉2歳S」は、ベルカントとラブリープラネットに注目が集まる。 01年から今の左回りになり、新潟記念で1番人気馬が勝ったのは、その最初の年のみ(1番人気馬は1勝、2着2回)。特にここ5年は16、5、5、5、7番人気馬が勝利をモノにしている。2着も2、6、10、9、9番人気馬。波乱含みのよく荒れるレースと言っていいだろう。 ハンデ戦なのだから実績上位馬が勝ち負けするとは限らないのは、よくわかる。が、だからといって重い斤量を背負っている馬をやみくもに軽く見てはいけない。例えば今回も名を連ねているナリタクリスタル。10、11年とこのレースを連覇したが、10年は55キロ、11年は57.5キロを背負い、ともに5番人気。ファン心理をあざ笑うような勝利だったことは忘れないでおこう(ただ7歳馬。すでに峠は過ぎた気はするが‥‥)。 今回はどうだろう。エクスペディション、ダコール、トレイルブレイザー、そしてファタモルガーナの既成勢力に、カルドブレッサ、サンシャイン、ニューダイナスティといった上がり馬が有力候補としてあげられようか。が、背負うハンデを思えば人気どおり簡単には決まるまい。 難解ではあるが、穴党として期待を寄せたいのは、やはり軽ハンデ馬だ。イチオシしたいのは上がり馬、新興勢力の一頭であるブリッジクライムだ。1000万条件を勝ち上がったばかりで、まだ準オープンの身だが、周囲の評価はすこぶる高い。 その前走、三面川特別を振り返ってみよう。牝馬同士の一戦だったとはいえ、道中は最後方に近い位置につけて直線はコースを外に。手綱を抑えたまま先団に躍り出ると矢のような瞬発力を発揮、あっという間に2着馬に2馬身半の差をつけ、余裕を持ってのゴールインだった。走破タイムの1分44秒9(芝1800メートル)はとにかく優秀。1600メートル通過時の時計が1分32秒8。翌日のGIII関屋記念の勝ちタイムが1分32秒5。比較してみればわかるだろう。 その際、手綱を取った横山典騎手は「秋には大きなところ(重賞)を狙える馬に‥‥」と言い残したが、そのチャンスが早くも巡ってきたと言っていいか。 暑さに強い牝馬で、この中間も順風満帆。1週前の追い切りも軽快そのものだった。3歳時の秋にはGI秋華賞に挑戦して小差の4着という実績もある。その素質がようやく開花しようとしているのだ。 オープンで活躍中のカリバーンの妹になるが、こちらは父がゼンノロブロイ(ジャパンC、有馬記念)ということで成長力十分。牝馬だけにハンデは恐らく52キロ(実績を重視されても53キロ)。良馬場なら大きく狙ってみたい。 連下は前述した有力どころということになるが、ファタモルガーナ、ニューダイナスティには厚めに流したい。前者は使われて一変しており、決め手鋭く新潟は相性がいい。 後者は前走で控える競馬をして勝ったのは成長の証し。引っ張る馬がいなけれレースを作ることもできる存在。要注意馬だ。 小倉2歳Sは、ハッシュの勝機と見た。ダートでのデビュー戦は4着。続く芝の未勝利戦は一変した仕上がりで、好位につけ鋭い末脚で差し切り勝ち。アカ抜けた好馬体で、身のこなしの柔らかい馬。秘めた素質は、かなりのものと見た。 曾祖母アリダレスは愛オークス馬で、近親にドゥマーニ(日本で京王杯SC勝ち)ほか、活躍馬がズラリといる良血。こちらも大きく狙ってみたい。 タグ: ブリッジクライム,新潟2歳S,新潟記念,水戸正晴,競馬,週刊アサヒ芸能 2013年 9/5号 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [長野県] [徳島県] [東京都] [宮城県] [長野県] [宮城県] [石川県] [東京都] [東京都] [北海道]
夏競馬も今週で終了。新潟で行われる「新潟記念」は、過去5年で1、2番人気が1頭しか馬券に絡んでいない大荒れ模様。ハンデ戦だけに難解だ。一方、「小倉2歳S」は、ベルカントとラブリープラネットに注目が集まる。
01年から今の左回りになり、新潟記念で1番人気馬が勝ったのは、その最初の年のみ(1番人気馬は1勝、2着2回)。特にここ5年は16、5、5、5、7番人気馬が勝利をモノにしている。2着も2、6、10、9、9番人気馬。波乱含みのよく荒れるレースと言っていいだろう。
ハンデ戦なのだから実績上位馬が勝ち負けするとは限らないのは、よくわかる。が、だからといって重い斤量を背負っている馬をやみくもに軽く見てはいけない。例えば今回も名を連ねているナリタクリスタル。10、11年とこのレースを連覇したが、10年は55キロ、11年は57.5キロを背負い、ともに5番人気。ファン心理をあざ笑うような勝利だったことは忘れないでおこう(ただ7歳馬。すでに峠は過ぎた気はするが‥‥)。
今回はどうだろう。エクスペディション、ダコール、トレイルブレイザー、そしてファタモルガーナの既成勢力に、カルドブレッサ、サンシャイン、ニューダイナスティといった上がり馬が有力候補としてあげられようか。が、背負うハンデを思えば人気どおり簡単には決まるまい。
難解ではあるが、穴党として期待を寄せたいのは、やはり軽ハンデ馬だ。イチオシしたいのは上がり馬、新興勢力の一頭であるブリッジクライムだ。1000万条件を勝ち上がったばかりで、まだ準オープンの身だが、周囲の評価はすこぶる高い。
その前走、三面川特別を振り返ってみよう。牝馬同士の一戦だったとはいえ、道中は最後方に近い位置につけて直線はコースを外に。手綱を抑えたまま先団に躍り出ると矢のような瞬発力を発揮、あっという間に2着馬に2馬身半の差をつけ、余裕を持ってのゴールインだった。走破タイムの1分44秒9(芝1800メートル)はとにかく優秀。1600メートル通過時の時計が1分32秒8。翌日のGIII関屋記念の勝ちタイムが1分32秒5。比較してみればわかるだろう。
その際、手綱を取った横山典騎手は「秋には大きなところ(重賞)を狙える馬に‥‥」と言い残したが、そのチャンスが早くも巡ってきたと言っていいか。
暑さに強い牝馬で、この中間も順風満帆。1週前の追い切りも軽快そのものだった。3歳時の秋にはGI秋華賞に挑戦して小差の4着という実績もある。その素質がようやく開花しようとしているのだ。
オープンで活躍中のカリバーンの妹になるが、こちらは父がゼンノロブロイ(ジャパンC、有馬記念)ということで成長力十分。牝馬だけにハンデは恐らく52キロ(実績を重視されても53キロ)。良馬場なら大きく狙ってみたい。
連下は前述した有力どころということになるが、ファタモルガーナ、ニューダイナスティには厚めに流したい。前者は使われて一変しており、決め手鋭く新潟は相性がいい。
後者は前走で控える競馬をして勝ったのは成長の証し。引っ張る馬がいなけれレースを作ることもできる存在。要注意馬だ。
小倉2歳Sは、ハッシュの勝機と見た。ダートでのデビュー戦は4着。続く芝の未勝利戦は一変した仕上がりで、好位につけ鋭い末脚で差し切り勝ち。アカ抜けた好馬体で、身のこなしの柔らかい馬。秘めた素質は、かなりのものと見た。
曾祖母アリダレスは愛オークス馬で、近親にドゥマーニ(日本で京王杯SC勝ち)ほか、活躍馬がズラリといる良血。こちらも大きく狙ってみたい。