[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「フルーキーにも勝負気配!」 ツイート 2013/10/17 京都大賞典で単勝120円のゴールドシップが見せ場もなく負けた。「向こう正面から坂の上り下りがあって直線は平坦な京都だから、少しでも楽な位置につけたかった」と、テンから手綱を押してポジションを取りに行った乗り方を「失敗だったかな」と素直に反省したのは内田博騎手。乗っているほうは必ずしも楽勝とは思っていないのに、ファンの支持がそれ以上に厚いと、あれほどの名手でも焦ったような乗り方をしてしまうのだ。 凱旋門賞では、ゴールドシップと同じような立場だったオルフェーヴルが、完敗を喫した。こちらはスミヨン騎手があまりにも大事に乗りすぎた印象。勝ち馬のトレヴが残り400メートルで一気に進出して行ったのに、それに反応してついて行ったのは武豊騎手のキズナだけ。そのキズナでさえ置いて行かれたほどの勢いだっただけに、その時点で勝負は決まってしまっていた。結果論かもしれないが「最後の1ハロンでどこからでも突き抜けられる」というスミヨンの過信が煮えきらない内容の敗戦につながったように思えて、あの夜はなかなか寝つけなかった。 勝ちに行かなければ勝てないし、勝ちを焦っても勝てない。馬券を買う側は「楽勝だろう」と勝手に思っているわけだが、乗っているほうは勝機が濃い馬に乗った時ほど考えすぎて迷うものだと覚えておかなければいけない。 菊花賞のエピファネイアは、まさに「楽勝だろ?」とみんなに思われている断然の存在。福永騎手の緊張は想像にかたくない。ただ、この馬の場合は折り合いがつくかどうかという課題が常にあり、ジョッキーもその一点に神経を集中させていればいいというところがある。 もちろん、それも言うだけなら簡単という話なのだろうが、今回の福永騎手は立派に責任を果たすはずだ。と信じなければ、最初から予想の組み立てができない。それほど力の差があるメンバーだと思うのだ。 相手はフルーキー。神戸新聞杯でエピファネイアが折り合い難で負けていたとしたら、恐らく矛先は天皇賞・秋に変更となっていたはず。そうなっても角居厩舎はこの馬で十分に勝負できると踏んでいる雰囲気を漂わせていたのだ。条件戦上がりとはいえ、この連勝の内容は優に重賞級。狙うのは、今でしょ。 武豊騎手のマジェスティハーツ、前走が不気味に強かったバンデ、スタミナ比べで浮上するダービーフィズが惑星たちだ。 タグ: エピファネイア,フルーキー,片山良三,競馬,菊花賞,週刊アサヒ芸能 2013年 10/24号 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [栃木県] [富山県] [石川県] [神奈川県] [沖縄県] [栃木県] [東京都] [三重県] [愛知県] [山梨県]
京都大賞典で単勝120円のゴールドシップが見せ場もなく負けた。「向こう正面から坂の上り下りがあって直線は平坦な京都だから、少しでも楽な位置につけたかった」と、テンから手綱を押してポジションを取りに行った乗り方を「失敗だったかな」と素直に反省したのは内田博騎手。乗っているほうは必ずしも楽勝とは思っていないのに、ファンの支持がそれ以上に厚いと、あれほどの名手でも焦ったような乗り方をしてしまうのだ。
凱旋門賞では、ゴールドシップと同じような立場だったオルフェーヴルが、完敗を喫した。こちらはスミヨン騎手があまりにも大事に乗りすぎた印象。勝ち馬のトレヴが残り400メートルで一気に進出して行ったのに、それに反応してついて行ったのは武豊騎手のキズナだけ。そのキズナでさえ置いて行かれたほどの勢いだっただけに、その時点で勝負は決まってしまっていた。結果論かもしれないが「最後の1ハロンでどこからでも突き抜けられる」というスミヨンの過信が煮えきらない内容の敗戦につながったように思えて、あの夜はなかなか寝つけなかった。
勝ちに行かなければ勝てないし、勝ちを焦っても勝てない。馬券を買う側は「楽勝だろう」と勝手に思っているわけだが、乗っているほうは勝機が濃い馬に乗った時ほど考えすぎて迷うものだと覚えておかなければいけない。
菊花賞のエピファネイアは、まさに「楽勝だろ?」とみんなに思われている断然の存在。福永騎手の緊張は想像にかたくない。ただ、この馬の場合は折り合いがつくかどうかという課題が常にあり、ジョッキーもその一点に神経を集中させていればいいというところがある。
もちろん、それも言うだけなら簡単という話なのだろうが、今回の福永騎手は立派に責任を果たすはずだ。と信じなければ、最初から予想の組み立てができない。それほど力の差があるメンバーだと思うのだ。
相手はフルーキー。神戸新聞杯でエピファネイアが折り合い難で負けていたとしたら、恐らく矛先は天皇賞・秋に変更となっていたはず。そうなっても角居厩舎はこの馬で十分に勝負できると踏んでいる雰囲気を漂わせていたのだ。条件戦上がりとはいえ、この連勝の内容は優に重賞級。狙うのは、今でしょ。
武豊騎手のマジェスティハーツ、前走が不気味に強かったバンデ、スタミナ比べで浮上するダービーフィズが惑星たちだ。