[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「凱旋門賞なんて何度でも勝てる」 ツイート 2013/10/17 凱旋門賞で日本馬が負けたからこそ、あえて言わせてもらいます。凱旋門賞はちょっとのくふうとJRAのお膳立てさえあれば、今後、日本の馬が何度でも勝てるレースです。凱旋門賞は世界最強馬決定戦ではありません。あらためて言うまでもないことですが、凱旋門賞が世界最強馬決定戦であるならば、なぜ勝ち馬がジャパンカップ(JC)で何度も惨敗するのでしょうか? 一方で、JCを圧勝したエルコンドルパサーは99年の凱旋門賞で勝ち馬モンジューと僅差の2着。そのモンジューは、前年エルコンドルに敗れたスペシャルウィークにJCで子供扱いされました。JCと凱旋門賞の両方を勝てば、芝の中距離で「世界最強」と名乗るのはまだ納得できます。しかし、どちらかしか勝っていない馬は「最強」ではありません。そんな中、両方で勝ちに等しい競馬をしたことがある馬は、オルフェーヴルやエルコンドルパサー、日本馬のほうが多いのです。つまり芝2400メートルに近いカテゴリーにおいて、今や日本馬は世界のトップレベル、能力は欧州馬よりも上です。 ところが、日本馬が凱旋門賞で勝てない大きな理由が2つあります。1つは「日本の最強馬」ばかりが凱旋門賞に挑戦すること。凱旋門賞が行われるロンシャン芝とJCが行われる東京芝では、同じ2400メートルでも要求される才能は真逆と言ってもいいぐらい異なります(事実、海外から参戦した過去のJC勝ち馬に凱旋門賞馬はゼロ)。同じ発想で、日本の芝GIでは勝ち切れないものの、明らかに欧州的能力が高いと思われる日本馬こそ、凱旋門賞を勝利する可能性は高いのです。10年の凱旋門賞でまさかの僅差2着と善戦したナカヤマフェスタもJCでは惨敗(14着)でした。 2つ目の理由は、気軽に挑戦させるお膳立てをJRAがしてくれないことです。実はマスコミや関係者でさえも、凱旋門賞が世界最強馬決定戦でないことは知っているはずです。それでもあえて盛り上げてくれたおかげで、今年は競馬にさほど興味のない人への大きなアピールとなりました。一方、JCはもはや何の上がり目もありません。にもかかわらず、外国馬の招待に潤沢な資金を使います(JCに出走する外国馬は輸送費や滞在費、参加料をJRAが負担)。ならば、そのムダ金を凱旋門賞の挑戦資金へと一時的に回せばいいのです。具体的には遠征費の一部負担に加え、凱旋門賞を勝った場合、1億円ぐらい賞金を出すのはいかがでしょう。その条件ならば、今年はデニムアンドルビーやゴールドシップ、あるいはネコタイショウですら(笑)、凱旋門賞へ挑戦して勝利したかもしれません。 ◆プロフィール 亀谷敬正(かめたに・たかまさ) テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HP公開中。推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞アプローチ式 2013データブック」(サラブレBOOK)が好評発売中 タグ: 亀谷敬正,凱旋門賞,競馬,週刊アサヒ芸能 2013年 10/24号 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [静岡県] [静岡県] [茨城県] [宮城県] [岐阜県] [東京都] [北海道] [韓国] [静岡県] [北海道]
凱旋門賞で日本馬が負けたからこそ、あえて言わせてもらいます。凱旋門賞はちょっとのくふうとJRAのお膳立てさえあれば、今後、日本の馬が何度でも勝てるレースです。凱旋門賞は世界最強馬決定戦ではありません。あらためて言うまでもないことですが、凱旋門賞が世界最強馬決定戦であるならば、なぜ勝ち馬がジャパンカップ(JC)で何度も惨敗するのでしょうか?
一方で、JCを圧勝したエルコンドルパサーは99年の凱旋門賞で勝ち馬モンジューと僅差の2着。そのモンジューは、前年エルコンドルに敗れたスペシャルウィークにJCで子供扱いされました。JCと凱旋門賞の両方を勝てば、芝の中距離で「世界最強」と名乗るのはまだ納得できます。しかし、どちらかしか勝っていない馬は「最強」ではありません。そんな中、両方で勝ちに等しい競馬をしたことがある馬は、オルフェーヴルやエルコンドルパサー、日本馬のほうが多いのです。つまり芝2400メートルに近いカテゴリーにおいて、今や日本馬は世界のトップレベル、能力は欧州馬よりも上です。
ところが、日本馬が凱旋門賞で勝てない大きな理由が2つあります。1つは「日本の最強馬」ばかりが凱旋門賞に挑戦すること。凱旋門賞が行われるロンシャン芝とJCが行われる東京芝では、同じ2400メートルでも要求される才能は真逆と言ってもいいぐらい異なります(事実、海外から参戦した過去のJC勝ち馬に凱旋門賞馬はゼロ)。同じ発想で、日本の芝GIでは勝ち切れないものの、明らかに欧州的能力が高いと思われる日本馬こそ、凱旋門賞を勝利する可能性は高いのです。10年の凱旋門賞でまさかの僅差2着と善戦したナカヤマフェスタもJCでは惨敗(14着)でした。
2つ目の理由は、気軽に挑戦させるお膳立てをJRAがしてくれないことです。実はマスコミや関係者でさえも、凱旋門賞が世界最強馬決定戦でないことは知っているはずです。それでもあえて盛り上げてくれたおかげで、今年は競馬にさほど興味のない人への大きなアピールとなりました。一方、JCはもはや何の上がり目もありません。にもかかわらず、外国馬の招待に潤沢な資金を使います(JCに出走する外国馬は輸送費や滞在費、参加料をJRAが負担)。ならば、そのムダ金を凱旋門賞の挑戦資金へと一時的に回せばいいのです。具体的には遠征費の一部負担に加え、凱旋門賞を勝った場合、1億円ぐらい賞金を出すのはいかがでしょう。その条件ならば、今年はデニムアンドルビーやゴールドシップ、あるいはネコタイショウですら(笑)、凱旋門賞へ挑戦して勝利したかもしれません。
◆プロフィール 亀谷敬正(かめたに・たかまさ) テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HP公開中。推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞アプローチ式 2013データブック」(サラブレBOOK)が好評発売中