[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「Tシャトルの血が中山で大穴連発中」

昨年末より、中山競馬場は、路盤がリニューアルされたことで3コーナーから直線でスピードを発揮しやすい馬場に変わりました。

この恩恵を受けたのがディープインパクト産駒とキングカメハメハ産駒（特に母父サンデーサイレンスとの配合馬）です。昨年末の有馬記念はディープ産駒のジェンティルドンナが優勝。2着はキンカメ産駒で母父サンデーのトゥザワールド。皐月賞はキンカメ産駒で母父サンデーのドゥラメンテが優勝。2着がディープ産駒のリアルスティール。

このように、路盤が変われば有利な血統は大きく変わります。皐月賞も有馬記念も同じ血統馬で1、2着だったように、特定の血統馬が有利になりやすいのです。

そして、中山の新路盤で秋競馬（9月の競馬）が行われるのは、今年が初めてですが、やはり特定の血統が大穴を連発しています。

例えば父か母父にタイキシャトルの血を持つ馬は、秋競馬が開幕して2週で8人気以下の人気薄が3頭馬券に。9月12日の未勝利戦（2R）ではタイキシャトルを父に持つメイショウボーラー産駒のクラウンスカイが単勝79倍で優勝。9月20日の5Rは母父タイキシャトルのヨイミヤが9人気で2着。

そして9月21日はメインレースのセントライト記念で、母父タイキシャトルのウイングチップが14人気の低評価ながら、あわやの4着。惜しくも馬券になりませんでしたが、最終レースではタイキシャトル産駒のトミケンスラーヴァが12人気の人気薄ながら2着しました。

タイキシャトルの母父はカーリアン。旧中山芝コースでも同種牡馬の産駒ゼンノエルシドがレコードタイムを出したように、カーリアンの血は高速決着に強い。と同時に欧州の馬場でも活躍馬を出しているように、多少柔らかい路盤も好む血統です。路盤は柔らかいが、直線では高速上がりを出せる今の路盤にマッチしているのでしょう。

スプリンターズSは、母父にタイキシャトルの血を持つストレイトガールがエントリー。その名のとおりストレート（直線）でスピードが発揮できる馬場ほどパフォーマンスを上げる馬。直線スピード勝負に強い馬、タイキシャトルの血を持つ馬が有利な馬場は絶好の舞台です。

◆プロフィール 亀谷敬正（かめたに・たかまさ）テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞ビーム2015」(KADOKAWA／エンターブレイン)が好評発売中。